歎異抄ってなんだろう

商品コード : 1M0171
価格 : 1,760円(税込)
高森顕徹(監修) 高森光晴・大見滋紀(著)
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やがて死ぬのに、なぜ生きるのか。


この人生の根源的な問いに答えを示し、世界を魅了しつづける名著、『歎異抄(たんにしょう)』。
本書は、仏教や歴史の知識が全くない「はじめての人」でも理解し、答えにまでたどりつける、入門書の決定版である。

 

親鸞聖人(しんらんしょうにん)の教えの全体像が分かってこそ


歎異抄は親鸞聖人の教えを知っている前提で書かれたものです。
ですから、親鸞聖人の教えの全体像が分からなければ、歎異抄も分からなくなります。
そこで、今日、はじめて歎異抄に触れる方には、まず親鸞聖人の教えの全体像を知っていただく事が、歎異抄の大枠を知るには、とても大事なことなのです。
では、親鸞聖人の教えの全体像とは、どんなものなのでしょうか。
それは、そのまま歎異抄の全体像ともいえるものです。
親鸞聖人の教えの全体像を理解する為の、例え話を紹介したいと思います。
この例え話にそって、親鸞聖人の教えの全体像を知り、歎異抄を読めば、世界を魅了する古典の名著を、グーッと身近に感じられるようになられるでしょう。(本文より)

 

歎異抄の全体像を理解する例え話


(1)すべての医師から見放された難病人がいました。

(2)世界唯一の名医の存在を教える案内者が現れました。

(3)名医は、「難病人の苦悩の根元を突き止め、治せなければ命を捨てる」と、誓っていました。

(4)名医は、永い間、苦労を重ねて、遂に特効薬を完成されました。

(5)特効薬を飲んで難病が全快した患者は大変に喜びました。

(6)難病が完治した患者は、名医と案内者のご恩に深く感謝し、お礼を言わずにおれなくなりました。

本書では、(1)から(6)まで、何を例えているのかを明らかにしながら、歎異抄の全体像を解説していきます。

 

目次


序章 世界を魅了する名著
時を超え届けられた、謎に満ちた美文
知識ゼロから理解するには

 
第1章 難病人
治らない難病────欲、怒り、愚痴
金や地位や家族が有っても苦しみは消えない
「怒りの心」は、欲を邪魔され現れる
他人の不幸をひそかに喜ぶ「愚痴の心」
仏の眼は心の奥底まで見通している
治る難病────死後が暗い心の病
死は、土足のまま座敷に乗り込んでくる
未来が暗いまま、現在を明るくはできない
死におびえたトルストイ
  「ごまかしは問題の解決にはならないのだ」
この事実に驚かれた親鸞聖人も、ただちに出家した


第2章 名医の案内者
「生老病死」を超える道を求めた釈迦
「さとり」には52の位がある
2600年前の大宇宙観


第3章 名医
名医とは弥陀のこと
釈迦が生涯かけて説いた「弥陀の誓願」とは
死んだらどうなるかハッキリさせる
抱きしめられて、絶対に捨てられない幸せ
やがて死ぬのに、なぜ生きる? 答えを示す歎異抄


第4章 特効薬
「南無阿弥陀仏」はたったの六字だが、その効能は限りない
死ねば極楽へ往くことが、今ハッキリする
極楽浄土はどんな世界か
「猫の参るお浄土は、宮殿楼閣みなカツオ」


第5章 全快
親鸞聖人の教え=平生業成
親鸞聖人は29歳の時、「救われた」
全快した世界「無碍の一道」とは
苦しみが喜びに転じ変わる常識破りの幸せ


第6章 お礼
感謝の言葉は「南無阿弥陀仏」
猛火の中、護られた教行信証


第7章 『歎異抄』冒頭の言葉
この一文が分かれば『歎異抄』が分かる
700年前の唯円から、私たちに託された「手紙」


『歎異抄』の原文
 

書籍情報


定価 1,760円(税込)
判型 四六判上製
頁数 296ページ
ISBN 978-4-86626-071-6
発売日 2021.12.01
発行部数 12万部

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