内容説明
東日本沿岸を襲った大震災は、私たちに、大きな衝撃を与えました。
「これさえあれば……」と思って、皆で追い求めてきたものが、まるで映画を見ているように、目の前で津波に流され、崩壊してしまいました。
再び築き上げても、いつかまた……。そういう不安がなくなりません。
こんな悲しさ、不安を和らげてくれるもの、それはやはり、人の心の温かさです。私たちは、人間としての大切な心を、見失っていたのではないでしょうか。
相手を思いやる心は、私たちが昔から大切にしてきたものです。
そんな「思いやりの心」を、本書では、歴史に名をはせた人たちのエピソードや、おもてなしの心が光る『徒然草』、公募で寄せられた24編の体験談で、見つめ直します。